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怖い話

181 :秋田の名無 :2009/07/21(火) 20:19 ID:OLkeq2WUO
ワタシがまだ幼稚園に入る前の事。
当時住んでた家は、山の根際に建てられた池がある平屋の貸家、その家には似合わないと言ってもイイその池には(今考えると非常に不釣り合い)手入れを殆どしていなかった為か、藻や水草が生い茂り、蛙やヤモリなどの恰好の住処になっていました。
当時ワタシの家族構成は父、母、姉二人の五人家族、夜寝るときは母親と二人で一緒に寝ていました。
夜中トイレによく行く子供だったワタシは、その夜もトイレに行きたくなり母を起こしてトイレに行きました。母は大層眠かったらしくワタシがトイレから出たらもうすでに布団の中に入っていました。
ちょうどその時、縁側のの方に目をやると、雲間から月が出ていた為か、窓から月明かりが差し込んで外がパっと明るくなりました。
子供心にも「あぁ〜キレイだなぁ〜」と思い、引き寄せられるように縁側の方に向かいました。
月明かりの中、家の前の池では蛙達の大合唱、ぼーっとしながらその光景を眺めていました。
しばらく眺めていたら、蛙の鳴き声がだんだん止んで行き、さっきの大合唱が嘘のように静かになりました。「あれ?どうしたんだろう?」と思い縁側から身を乗り出そうとしたらパジャマの端を引っ張られました。
振り返ったらそこには白い和服を着た長い髪の女の人がワタシの服を掴んでいます。
誰だろう?と思い、「お母さん?」と聞くとその女の人は何も言わずに笑顔でワタシの頭を撫でて布団の方を指差しました。そこには母が眠い目をこすりながら「そこで何してるの、こっちにおいで」と言いながら布団を開けて待っていました。布団に入り、さっきまで居た場所を見るとそこには誰も居ませんでした。
その後、近くの貸家に引っ越した後、今住んでる場所に来ました。
数年前、その家を見に行ったらワタシ達が住んでた家は取り壊され、新しい立派な家が建っていました。その池はそのままで…

今思うとその女の人は、池の主だったのかな?と思います。

長長々とスミマセンm(_ _)m

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