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議論相談板@秋田ring
下流通する放射性物質について3
152: 7/10 11:24 rTBiav52
少し工学的になりますが、日本の原発は、核分裂してエネルギーを生む燃料を原子炉の中に閉じ込め、それを格納容器が取り囲み、さらに外側を原子炉建屋で覆うという構造になっています。チェルノブイリは格納容器がなく、爆発した原子炉を閉じ込める機能の一つがなかったのです。
チェルノブイリでは、牛乳などに対する規制が遅れ、多くの子供たちが10シーベルト(10,000ミリシーベルト)以上といった莫大な線量を甲状腺に浴びてしまいました。
当初、事故そのもが隠され、計画的な避難や、放射性物質に汚染された食品や牛乳の摂取制限も実際には行われなかったのです。避難するべき場所でも、住民は日頃と変わらぬ生活を続けていました。事故は1986年4月26日に起きましたが、1986年5月1日のメーデーでは放射性物質が出ているのに、多くの人が街頭行進をしています。政府は食の安全を確保したと言いながらも、村々では日頃と同じものを食べる暮らしが続いていたのです。
一方、福島では、事故直後から、避難や牛乳などの食品に対する規制が行われました。そのため、半減期が8日と短く、’初動’対応が大事なヨウ素についても、被害は最小限に食い止められました。実際、福島の1,000名を超える子供たちを対象に甲状腺の被ばく量を測定した結果、最大でも35ミリシーベルトに留まることがわかっています。チェルノブイリの被ばく量とはケタが3つ違いますし、甲状腺の被ばく量として、50ミリシーベルト以下ではがんは増えていません。「福島で甲状腺がんが増えることはない」と言えるでしょう。
放射性ヨウ素はほぼ甲状腺だけに被ばくを与えますが、チェルノブイリでのセシウムによる全身の被ばく量は、高線量汚染地の27万人は50ミリシーベルト以上、低線量汚染地の500万人は10〜20ミリシーベルトの被ばく線量と計算されています。
しかし、セシウムによる発がんは、25年以上経過した現在まで確認されていません。福島では、セシウムによる被ばくもはるかに少なくなっていますから、どんながんも増えることはないでしょう。
上前次1-新書見写
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