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過去ログ倉庫@秋田ring

働きたいけど仕事が無いC
603:秋田輪人 5/4 8:50
被災者求人8割応募なし 地元志向とミスマッチ

東日本大震災で職を失った被災者を対象に全国から寄せられた1万件を超す求人のうち、約8割に全く応募がないことが3日、分かった。
求人は生活再建を支援しようと、各地の中小企業や自治体が実施しているが、東北以外からが圧倒的で、地元への就職を希望する被災者とのミスマッチが浮かび上がった。

厚生労働省岩手労働局は「復旧が進まない中、家族と離れられないという思いが被災者に強まっている」と分析している。

宮城労働局などによると、被災者向けと分類された「震災被災者対象求人」は3月25日に開始。
1日現在で全国から1万113件あるが、8197件にはこれまで応募がなかった。

東北6県以外からは、東京や埼玉、神奈川などの中小企業のほか、愛知や福岡などから幅広く求人があるが、8940件の求人に対し、応募があったのは15%の1333件にとどまっている。
一方、東北6県での求人1173件には、ほぼ半数の583件に応募があった。

厚労省によると、離職票の交付など失業手当を受ける手続きを始めた人は、岩手、宮城、福島3県で4月下旬までに計約7万人に上る。

仙台市内のハローワークの担当者は「失業手当の受給手続きは殺到しているが、県外企業の求人に応募する人はほとんどいない」と説明。
地元志向だけでなく、漁業などへの本業復帰を見越して、日雇いの形式を選択する人もいるという。

会社自体が被災して解雇され、宮城県石巻市のハローワークに来た男性(52)は「母は住み慣れた地元を離れることを嫌がるし、母を残して働きに出ることもできない」と話した。

宮城労働局の担当者は「今はまだ、考えられる状況ではないだろうが、生活が落ち着きを取り戻せば、県外への移住も検討できるようになるのでは」と期待している。

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