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過去ログ倉庫@秋田ring

モバゲーC
21:秋田県人 7/29 5:20
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北朝鮮にとっては日本国内で重病説が流れているならば、あるいは意図的に流していたならば、そのまま二度と、表に出さず、死亡者扱いにしてしまえば、日本から引き渡しを求められず済むはずだ。87歳と高齢なことから「死亡した」と通告すれば、さほど疑われることもない。それなのになぜ、今回、再び、それも8年ぶりに表に出したのか、謎と言えば、謎だ。

今回、辛容疑者が姿を現したのは7月21日に平壌で開かれた統一運動団体「祖国平和統一戦線」結成70周年記念報告会会場で、他の「同僚」らと共に出席していた。翌22日に朝鮮中央通信が報告会に関する記事を配信したが、金基南政治局員ら党幹部らと共に「非転向長期囚ら」が出席していたことを伝えていた。

そして、朝鮮中央テレビが23日、夜8時のニュース番組で報告会の模様を放映したところ辛容疑者が映っていたことから北朝鮮のメディアを傍受、チェックしている北朝鮮専門メディアのラジオプレス(RP)が気付き、25日に伝えたことで判明した。

映像では長期囚は全員が紺色の服を着て、中段の最前列に一列になって座っていたが、辛容疑者は向かって左側に位置していた。一瞬ではあるが、直ぐに確認はできた。確認できるように映していたと言っても過言ではない。しかし、その後配信された写真を見ると、辛容疑者の場面はカットされていた。こうしたことからもしかすると、映像で編集をミスった可能性も考えられなくもない。

仮に、北朝鮮が意図して、映らせたとするならば、その狙いは何か?

辛容疑者は金正恩政権になっても依然として「英雄」扱いしているので、絶対に引き渡すことはないとの意志伝達なのか、あるいは、まだ健在なので、日本の調査団が来るならば、事情聴取に応じても良いとのメッセージの発信なのか、それとも、辛容疑者を表に出すことで拉致問題を逆手にとって北朝鮮に対して圧力を強めるなとの日本への警告なのか、どのようにも解釈が可能だ。

公表のタイミングが24日からラオスの首都、ビエンチャンで行われたアセアン外相会議や地域フォーラム(ARF)と重なっていることから北朝鮮を批判する決議を日本が主導しないよう牽制した可能性も否定できない。

日朝交渉も安否不明者の再調査も凍結したままだが、今回の一件で、拉致問題に新たな動きがあるのか、注視したい。
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