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(仮)掲示板@秋田ring

★秋田米は危険?カドミウム検出!
5:カドミウムがヤバすぎる! 8/16 12:15
なぜ、日本全国、カドミウム汚染が広がったのか、それは鉱山開発が国策で行われたにも関わらず、十分な汚染対策が行われなかったからです。
 明治以降、政府は鉱山を財閥系企業に払い下げます。そして富国強兵を掲げて、増産を要請しますが、その鉱山活動による被害については注意を払いませんでした。こうして足尾鉱毒事件やイタイイタイ病は生まれたわけです(2)。当然ながら、この責任はこの汚染を引き起こした企業にあります。そして、それらの企業に鉱山開発を託した政府にもあります(明治以降、鉱山資源は土地の所有者ではなく、国有のものとなり、それがその後、財閥系企業に払い下げになっています。ですので、政府の責任は明白です)。
 
 被害地域の住民への補償を前提に、徹底的な汚染調査を行い、その対策が行われていれば、その小手先の対策に追われるということにはなりませんでした。これまでに行われた国の政策とは、高汚染米が発見された地域の対策が中心でした。高汚染米が出た地域をモグラ叩きするという対処療法に留まり(しかも対象が水田に限られる)、包括的な汚染対策が行われていませんでした。
 こんなに後になって、国際的にカドミウム規制を求める声が高くなるに及んで、お米だけカドミウムが少なければいいということに問題が矮小化されてしまっています。もちろん、安全なお米は前提となりますが、地域が汚染されたままであれば、地下水も汚染され、地域の他の産物も汚染し、人以外の生命も直接脅かし、脅威は残ったままになってしまいます。
 
 カドミウムだけの問題ではありません。今、農水省や国交省は下水汚泥肥料の使用を全国的に奨励していますが、この下水汚泥肥料は米国の800万ヘクタールの農地をPFASで汚染したことで大問題になっており、米国メイン州は2022年に下水汚泥の肥料への利用を禁止しました。まさに時代に逆行することを政府は奨励していることになります。今後、カドミウム汚染だけでなく、PFASやヒ素など、化学物質、重金属による複合汚染が高まる可能性があります。さらには原発再稼働により放射性物質汚染の危機も高まらざるをえません。
 
 いったん汚染してしまった土地を元に戻すことは容易ではなく、長い時間がかかります。まずは汚染させないことを最大限に追求することが原則にならなければならないのに、日本政府にはそうした姿勢が見られません。これでは日本の未来は真っ暗になってしまいます。
 そうなる一つの理由にこのカドミウム問題対策が環境省、農水省、厚労省にまたがっていて、統一した戦略が描けていないことも関わっているかもしれません。現場のカドミウム低吸収性品種開発者たちは、むしろ包括的な解決を志向していたと思われます(3)。しかし、農水省の打ち出した方針はそこからカドミウム低吸収性品種だけを切り出したものとなっています(4)。
 今回の秋田県の「あきたこまちR」の全量切り替えには農水省の関与がはっきりしています。ですので、秋田県以上に、方針を出した農水省にその責任を求めざるをえないと思います。
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