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愛煙家と嫌煙家 5本目

111 :秋田県人 :2017/04/09(日) 00:18 ID:2d09u1ww


日本では男性のがんのおよそ55%(がん発生については53%、がん死については57%)は予防可能なリスク要因によるものでした。一方、女性では予防可能な要因はがんの30%近く(がん発生とがん死でそれぞれ28%と30%)を占めました。男女総合で見ると、まず喫煙と感染性因子がそれぞれ20%前後を占め、日本ではずば抜けて大きいリスク要因であり、その次に飲酒が続きました。

第1位のリスクは男性では喫煙がですが、女性では感染性因子になります。これは主として男性の喫煙というリスクの保有率が女性よりも高いためです。男性の喫煙率は近年低下傾向にあるため、喫煙によるがんは今後減少していくことが予想されます。

肝炎ウイルス感染などの感染性因子のPAFは、欧米では5%前後と推計されていますが、日本では際立って高くなっています。内訳のうち、特に大きな位置を占めるのはC型肝炎ウイルスとピロリ菌ですが、これら因子の保有率は世代が下るに従って低下していますので、感染性因子の影響も今後低下することが予想されます。

また、食事要因の影響が欧米の推定よりもはるかに小さいことが示されました。これについては、日本人の食事がもともと健康的であることのほかに、この研究では塩分、果物不足、野菜不足に限って推計していることが挙げられます。日本人の食習慣を調査で正確に把握することは難しく、誤分類などによって、本来のリスクが過小評価される可能性があります。食事要因を明らかにしている疫学研究の数も限られます。

過体重や肥満の影響が小さいのは、日本人の極端な肥満(BMI≧30)の割合が男女とも3%前後と少ないためです。日本とアジアの集団での多くの研究が、むしろ低BMIとがんリスクの関連を報告していることを考えると、低BMIのPAFについてはさらなる調査が必要となるでしょう。

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