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下流通する放射性物質について
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「がれき移動は危険」 チェルノブイリ研究者が懸念
2012年3月12日
1986年のチェルノブイリ原発事故で内部被ばくの研究をしたゴメリ医科大学(ベラルーシ
共和国)初代学長、ユーリ・バンダジェフスキー氏の講演会(主催・放射能防御プロジェクト)が
11日、那覇市民会館であった。
放射性物質の体内取り入れの影響として、これまで甲状腺などへのがんの誘発や白内障などの
影響が指摘されてきたが、ユーリ氏はそのほかに心臓など臓器への影響を指摘。自身の研究の
データを示し、「心臓など重要な臓器にセシウム137が蓄積され、心筋障がいなど心臓の疾患が
引き起こされやすい」と説明した。
さらに、仲井真弘多知事が被災地のがれきの県内受け入れを検討していることについて、
「がれきを動かすこと自体危険だ。放射能汚染がない地域にあえて持ち込むことはない。汚染
しない野菜を栽培する場所が必要だ」と述べ、懸念を示した。
体調に変化が生じた場合、放射性物質の影響かどうか判断できる体制の構築が大切だと強調し、
「的確な診断ができるよう医師が放射能のことをよく知る必要がある」と述べた。
ユーリ氏の報告について、琉球大学の矢ヶ崎克馬名誉教授は「はっきりしたデータが集められた
研究は価値がある。特に放射性物質が体のあらゆるところに運ばれ、甲状腺などに集まる性質がある
という指摘は重要だ」と述べた。ユーリ氏は13〜19日、東京、京都、宮城など全国5会場で
講演する。
▽記事引用元 琉球新報
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