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過去ログ倉庫@秋田ring

日本の経済について
582: 7/8 22:43
インフレ誘導というのは、「生産年齢人口減少→構造的な供給過剰→商品・サービスの低下」という現象が続け続いている日本において、「余っているものでも何でも値段が上がる」という状況を作ることになります。その際に、「日銀が金融緩和をして貨幣供給量を増やせば物価は上がる」というような主張は、日本が実質的なゼロ金利状態になってから十数年、戦後最長の好景気だった02〜07年にも、その中でも個人消費所得の大幅な増加が起きた04〜07においてさえ、一向にインフレ傾向にならなかったのを、どう説明するのでしょうか?中国を筆頭としたアジア各国や中南米、ロシアなど、国民の消費水準や生産能力がまだまだ低く、満たされていない潜在的なウォンツが無尽蔵に残っている国では、外貨不足による輸入品の値上がりや財政赤字積み上がり→政府による所得再分配機能の低下があれば、いくらでもインフレ(需要>供給)という事態は現出するのでしょうかもしれませんが、仮に日本でそのようなことが起きれば、ますます相対的な円高が生じてしまい、日本国内の物価は輸入品価格の下落でさらに下に貼りついてしまいます。現在生じているデフレには、国内の諸物価が国際的な水準に向けて下がっているという面もあります。これに対して国内だけでインフレ誘導を行っても、貨幣経済に国境は無く、効果が期待できるとは思えません。と、いう理由により、増刷&国債の日銀引き受け(=ハイパーインフレ)は却下いたします。
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