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過去ログ倉庫@秋田ring

日本の経済について
784: 6/5 11:55
 さて、議論が深まらないんで勝手に書く。
『日本はギリシャみたいにならない』
っていう理屈だが、この屁理屈はどういう意味だか考えてみた。

 まず、日本国債はほとんどが円建てで発行されているから、支払いに困っても、紙幣をガンガン刷って国債の支払いに充てることができるという理屈。ギリシャとかはドル建てとかユーロ建てで自分の勝手な判断では刷れないからそれができない。
 確かに債務不履行ではないから破たんではないという理屈の上ではそうなんだけど、それをやるとインフレが酷いことになる。円安で輸出が楽ちん、とかいうレベルならまだいいが、制御できない悪性インフレになると外国から物を輸入できなくなる。エネルギーも食料も輸入している日本は破綻する。つまりは債務不履行ではない破綻をするだけ。それがあるからまともな連中は国債の日銀引き受けというだけでも拒否反応を示す。

 それから、日本の国債は日本国内で買われているから大丈夫、という理屈。このスレでもその意見が出ていたが、確かに日本の国債で外人に買われているのは1割以下。9割以上は日本人が持っている。このままの調子でいけば、日本国の借金は増えるけど、それと同時にその債権はほとんどが日本国内にとどまるので、債権も債務も国内にあるからにはバランスが取れている、利息も国民の利益になるからバランスシート的に問題ない、という理屈。
 しかし、第一の問題は、日本人が買い切れる量には限度があるということ。個人資産が1400兆とか1500兆とか言われていたが、ここ十数年、勤労者の所得は一本調子に下がっているし、少子高齢化もあるんでそろそろ個人資産は減り始める。そうなると増え続ける国債を買い支えられない。 10年以内、恐らくは数年もすれば国債の引き受け手が少なくなり、問題が発生する。

 その問題と関連するのが、実際に国債を持っているのが誰かということ。ここはリンク貼ると宣伝するなって出るんで『国債 保有 内訳』でぐぐって貰いたいのだが、一番上に資金循環統計の参考図表が出る。
 それによると国債の1/4は年金基金やら中央銀行やらの形で政府が持ち、6割は銀行やら保険屋が持ってる。つまり、まともな貸出先やら運用先が無い不況下では国債に金が集まってるということですわな。そして問題になるのが銀行における国債の位置付け。
 BIS規制では自国通貨建て国債はリスク0ということにできるらしく、自己資本に組み入れることができるので自己資本比率規制がある銀行としては便利な債権なんですな。

 ところが、この便利さは逆に恐ろしい面も持つ。

 続きはまたあとで
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