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馴合掲示板@秋田ring
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十文字D
67: 3/20 23:6 pf6PgU5E >>66
そうですね。
68: 3/22 8:48 .5fklNB. 野良猫増えてきた
69: 3/25 15:13 fHMTLbBA 【空を見上げる男のはなし】
その男は10数年前、とある女に恋をしていた。
その女は5つ年下のホステスで、実母が経営する飲み屋の看板ホステスだった。
器量はもちろん愛想も良く、誰もが彼女に夢中になった。
男もその中の1人。
少しでも二人で話せる時間を買いに、せっせとその店へ通っていた。
70: 3/25 15:14 fHMTLbBA ある台風の夜。
来た客はその男一人だった。
ママも娘に店を任せて早々に引き上げたとかで、二人きりの時間が流れた。
少々テンパりながらも男は、彼女が喜びそうな話を一生懸命に喋り続けた。
彼女は笑いながら頷きながら、男の優しさに時間を委ねていた。
やがて閉店の時間が訪れた時、女はおもむろに自分の連絡先を書いた紙を手渡した。
「今度はお店じゃ無いところで、あなたの話が聞きたいです」
71: 3/25 15:17 fHMTLbBA その夜をきっかけに、
二人の秘密の交際が始まった。
彼女を知る者がいなそうな場所を見つけては、
隠れるように落ち合った。
お金のかからない場所を求める二人が行く場所は、大体が自然の中だった。
そこで二人はいつも空を眺めた。
空を眺めている間はとても自由だった。
ある日、流れる雲を見ながら彼女が言った。
「ねぇ知ってる?
魂は肉体の内側にあるのではなく、
外側にあって肉体をおおっているんですって。
つまり大気と魂は常に溶け込んでいるのよ。
だから会いたいけど会えない日は、同じ時間に空を眺めましょう。
空間に溶けている私の魂はきっと、
流れ流れてあなたの視界の空まで駆けて行くわ」
72: 3/25 15:20 fHMTLbBA そんなささやかな付き合いが続き、やがて2年の月日が流れた。
別れはある日突然、彼女の口から告げられた。
「悪いけどもう別れましょう。
私、結婚したい人ができたの。
あなたと違ってとてもお金持ちの方で、
私にうんと贅沢をさせてくれるんですって。
お店にももう来ないで。
私のことはスッパリ忘れて、視界から消えて欲しいの。」
男は泣いた。
泣いて泣いて、それでも彼女を困らせたくはなくて、
引き裂かれそうな身をよじりながら幾年もの月日を過ごした。
彼女の訃報が届いたのは、やっとその苦しみから解かれ始めた頃だった。
73: 3/25 15:23 fHMTLbBA 「あの娘、ママに背負わされた借金でどうにもならない所まで来ていたらしいよ」
「彼女はその借金と引き換えに、例のハングレ男に囲われたんだって」
「あのハングレ男の楽しみは、
救いのない女を手込めにしてとことん痛めつけることでね。
必死に耐えていた彼女もとうとう壊れてしまい、あの橋から身を投げたらしいよ」
男は全てを察した。
そして自分を責めた。
全てを鵜呑みにして苦しむ彼女を手放してしまったあげく、
恨みの心さえ抱いていた自分を呪った。
なんで言ってくれなかった?
僕はそんなに頼りなかったか?
いや、僕こそなんで気付いてあげられなかった?
74: 3/25 15:26 fHMTLbBA 男は外に飛び出した。
二人で忍びあった場所を、
そして飽きずに眺めた空を、
片っ端から求めて歩き回った。
足が疲れるとその場に大きく脚を広げ、
胸を反って空を仰いだ。
“会いたいけど会えない日は、同じ時間に空を眺めましょう。
空間に溶けている私の魂はきっと、
流れ流れてあなたの視界の空まで駆けて行くわ”
風にのって彼女の声が聴こえる。
歩いて歩いて、立ち止まっては空を仰いで、
少しでも強く彼女の声が聴こえる場所を男は探す。
あれから何年も、この先何年も。
これが、空を見上げる男の話。
75: 3/25 22:56 qoNbTb8w 確かに彼の、そのフォルムには哀愁がが漂っているように見えなくもない…
でも、もうちょい端っこでお願いします!
76: 3/26 8:17 xRRubNMQ >>75
端っこというか、空を見上げるのは道路は危険なので
田んぼでも出来るのでどうしてでしょうかね。
目立ちたいのでしょうか?
昼、夜関係なく見上げているようですが何を見ているのでしょう。
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