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馴合掲示板@秋田ring
下十文字D
72: 3/25 15:20
そんなささやかな付き合いが続き、やがて2年の月日が流れた。
別れはある日突然、彼女の口から告げられた。
「悪いけどもう別れましょう。
私、結婚したい人ができたの。
あなたと違ってとてもお金持ちの方で、
私にうんと贅沢をさせてくれるんですって。
お店にももう来ないで。
私のことはスッパリ忘れて、視界から消えて欲しいの。」
男は泣いた。
泣いて泣いて、それでも彼女を困らせたくはなくて、
引き裂かれそうな身をよじりながら幾年もの月日を過ごした。
彼女の訃報が届いたのは、やっとその苦しみから解かれ始めた頃だった。
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